☆故郷は亜麻で甦る。 (私の想い) 走川 貴美 私の本当の故郷は、多摩川の上流なのですが、10才からここ東区に住んでいるので、むこうは心の故郷になってしまいました。 ここに越して来た時、まわりはまだタマネギ畑や、水田がありました。 そして学校のそばにはフルヤ製菓やビール園のホップ畑があり、そのあたりでよく遊んだものでした。 生まれも育ちも自然がいっぱいでしたし、両方の祖父達が、花作りをこよなく愛していたので、ごく自然に花好きになりました。 学校の帰り道にいつも花を摘んで楽しんでいました。 花に関する仕事について30年になりますがこれが私の原点だと思います。 去年の夏(2003年)さっぽろ村コミュニティ工房でビール祭りがありました。 そこで、すでにそんなことを言っている人がいるとの噂も聞きながら、その場で出会った人たちと亜麻の話で盛り上がり、亜麻でゆかりの地を埋め尽くそうと言うことになりました。 その昔・・・と言っても2〜30年前ですが、北8条東1丁目に亜麻工場がありました。 そして札幌近郊や、道内には亜麻を栽培しているところが数多くあったそうです。 知人の中にも亜麻の畑を飛び歩いて遊んだという人が何人かいます。 私はと言うと2年前に伊達の友人が亜麻を沢山植えているのを見てきれいだ!と思ったのと同時に、懐かしい思いに駆られました。 きっと小さい時どこかで群生する亜麻を見ていたのではと思うのです。 北海道の冷涼な気候は亜麻に適しているのであちこちにあったことが想像されます。 そしてその亜麻工場から東に10丁ほど行くとサッポロビール園があります。 ここは小学生時代の私のテリトリィーです。先生や同級生と良くホップ園そばで遊びました。 男の子は三角ベースをやり、女の子は野草を摘んだり、ホップの実をもいだりしたことを覚えています。 そのような思い出があるので、北8条通りをホップと亜麻で結ぶ計画をすぐ思い浮かべました。 実現するとホップがアカシアの木に絡み大きな毬状の実を付ける。 その下で亜麻のブルーの花が風に揺れてそよぐ、その間には季節の花もちらほら咲いているそんなフラワーロードにしたいのです。 地元の人、市民の人、まだ亜麻の花を見たことの無い人、そしてファイターズ応援団の人、観光客など・・・ 沢山の人が花を愛でながら、8条通りを歩いて、ビール園まで行ってくれたらと思うのです。 沢山の人がそれで感動して、優しい気持ちになり、ウキウキワクワクしてくれたら、私たちは大満足です。 そして寂れてしまったその通りにお休み所が出来たり、小さなお土産やさんがあちこちに出来たら、どんなに活気づくことでしょう。 そんなことを夢見ている今日この頃です。 |